僕の中では、”今”オンライン学習が熱い!(もしかしたら僕の中だけ?)

今(今年)、オンライン学習が熱いと感じています。現在どんなオンライン学習サイトが立ち上がって来ているのか紹介したいと思います。

新しいサイトを紹介する前にまずは、「今までのインターネットを利用したオンライン学習ってどんなだっけ?」と言う所を見てみたいと思います。

1)大学の講義を受講する手段としてビデオ聴講が選択肢として提供されている。大学の講義に参加する代わりに、ビデオを見て学習し、宿題・課題を提出し、テストを受け、クレジット(評価)をもらう。約10年前にHarvard Extensionでコースをとった時には、既にビデオによる聴講手段は提供されていたので、かなり歴史が長いですね。コンピューター関連のクラスの殆どはこの方式をサポート。大学から遠い、仕事が忙しい人に学びの手段を提供していて、多くの学生が恩恵にあずかっている事と思います。昨年、同僚がStanfordのコースを取っていたが、仕事もある為、ビデオ学習していた。大学の講義なので授業料は安くないです。

2)大学が、講義のビデオを無料公開。大学に属する学生以外が、講義のビデオを見ることが出来る。MITやStanfordのクラスなど。大学側は、教授、学友とのインターラクションに価値を見出している為、講義のビデオを無料公開に踏み切った。ウィキペディアによると2002年に試験プログラムを開始したようですね。この方式も歴史が長いですね。1コースは大体、1回1時間から2時間程のクラスを10回又は20回分です。全てのビデオを集中して見続けるのは大変な為、自分には合わない方式です。

3)群衆の知恵方式。知識を持った人が、その知識をブログ、知識共有サイト、Q&Aサイトなどで共有。知識・解決策を探している人が、検索し知識を得る方式。多分インターネットを利用している人が既に毎日利用している方式ですね。知識共有サイトには、StackOverFlowなどがあります。最近流行りのQ&AサイトにはQuoraなどがあります。群衆の知恵+Google検索により多くの問題を解決出来るので大変素晴らし方式なのですが、体系的な知識をつけるには(100%じゃやないけど)向かない方式だといえます。。

他にも色々あると思いますが、ぱっと思い浮かんだのが上記の3方式です。

今年(2012年)の熱い状況

1)新年早々、スタートアップである、Codecademyがオンライン学習サイトを開始。現在はJavaScriptのクラスを週1回のペースで提供。何が凄いって?新年早々、40万人がサインアップして、JavaScriptの学習を開始。しかし、実際に勉強している人の数はかなり少ないとは思います。立ち上げたばかりのプログラミング学習サイトに40万人集めるのも凄いのですが、40万人もの人がJavaScriptを学ぼうと思った所がもっと凄い!。特徴として、課題などを終わらせる事に、バッジなどがもらえ、ゲーム感覚でプログラミング言語を学べる。現在はJavaScript入門的なコースなのですが、内容もしっかりしていて、学べるサイトだと感じています。

2)先週コースの第一週目が始まったのが、Stanfordの有名教授が始めたUdacity。ロボティクスのクラスを担当しているセバスチャンは本当に有名な大学教授らしいです。内容としては、大学と同クオリティーの授業をインターネットで提供。現在は2つのコースを提供しています。一つは、コンピューターサイエンス入門、入門ながら最終的には、検索エンジンを作ってしまおうという超野心的なコース。GoogleのFounderも紹介ビデオに出てきます。もう一つは、自動運転自動車のプログラミングコース(ロボティクス入門)。ロボット・人工知能の基礎が学べてしまいます。コンピューターサイエンス入門にはCS101の番号が付いていて、101の番号が付くものはアメリカでは、入門クラスという意味なのですが、Pythonをアカデミックな観点から勉強でき、かなり為になります。ロボティクスクラスはCS373と番号が付くだけに、コンピューターサイエンスの中ではアドバンス(ハイレベル)なクラスなのですが、ロボット(AI・人工知能)の基礎は統計(特に確率)で、基礎をしっかり学べます。いつかロボット作ってみたいなどの夢を持てるコースです。

3)まだ始まっていないのです(何らかの理由で延期)が、Stanfordも無料オンラインコースをはじめるようです。NLPのクラスに大変興味ありです。コンピュータサイエンス以外のコースもいくつかあります。リンク先の一番したに提供予定のコースリストがあります。コンピューターサイエンス以外のコースもあり。

4)正直リサーチ不足なのですが紹介しておきたいのがKhan Academy。jQueryの作者であるJohn ResigがKhan Academyの為に働き始めたりして自分のレーダーに引っかかり始めました。Khan Academyはコンピューターサイエンス以外のコースも多く提供しています。

5)上記4つとは少し違うのですが、tuts+のコースがプラクティカルでオススメ。自分が勉強しているのはjQueryの30日コース、毎日10分から30分程のビデオがアップされ毎日少しづつ学ぶ事ができます。仕事でjQueryを使っているのですが、体系的に学んだ事がなかったので、大変助かっています。一日分が短いため、継続できるのが凄く良い。内容もかなり良い。オススメ。チュートリアルなどWeb関連はかなり充実しています。

他にも色々あるとは思いますが、上記5つが自分のレーダーに入っています。よく見れば皆コンピユーターサイエンス関連ですね。他の分野も、オンライン化されているのでしょうか?

ちなみに自分の中では、オンライン学習ブームで家に帰って来ると上記のサイトにアクセスしてばかりいます。その他にもやらなきゃいけない事が多くあるのに。自分の中のこのブームが習慣になるように心掛けたいと思います。

Google OSも出すんですか?

Introducing the Google Chrome OS <-今日のHacker Newsのトップ記事

10年前にGoogle検索を始めて使った時はその検索結果の質に驚き、Google Phone(Android)のアナウンスの時は携帯 OSもやるのすごいなーと思い、Google Chrome(ブラウザー)を始めてインストールした時はその速さに驚愕した。しかし、今日Google OSの発表には、もう驚かなかった。でもOSも作れる会社ってどんな会社よ?って感じですよね。OSまで作れるパワーにただただ驚くのみ。

OSって事で、何となくApple、マイクロソフトとGoogleを比べてしまいました。Appleは、ハードウエア、OS、ソフトウエア、ブラウザ、携帯ハード&OS(iPhone)、オンライン・ビジネス(iTunes)などを現在ビジネスとして持っています。マイクロソフトは、OS(Windows)、ソフトウエア(Officeなど)、ブラウザ、携帯OS、オンライン・ビジネス(MSN)、検索(Bing)などをビジネスとして持っています。そこで、ちょっと思った事、Googleってすごいすごいと言うが、OSを持つことによって、Apple、マイクロソフトにやっと追いつく準備が整ったって事?検索以外のGoogleが挑んでいるマーケットで、シェアーをかなり持っているAppleとマイクロソフトって、やっぱりITビジネス的は東西の横綱的存在なのかなーと最終的には思ってしまいました。

日本の町域(ブロック)システム

Japanese addresses: No street names. Block numbers.

Hacker Newsで先程のエントリーが4位、その直下の5位に、又日本関連のエントリーが来ていた。このエントリーは、日本の住所表現方法はアメリカのと違うよね。それも、なかなか良いねって言う話です。

アメリカでは、町域というのがなく、住所は道路の名前に番号が振られている。例えばYahoo!の本社のアドレスは次の様に表現される。701 first ave sunnyvale ca =>カリフォルニア州のサニーベールと言う街の、ファースト・アベニューと言う名の道路の701番のように表現されます。日本の場合は、東京都港区赤坂9-7-1のように、「都道府県」=>「市区町村」=>「町域」=>「丁目・番・号」の様になります。町域もブロックだし、丁目・番・号もブロックです。アメリカの様に道路には基づいていません。

エントリーの内容は、さておき、Hacker Newsで日本関連の話題を上位に見つけるので結構驚き。Hackerは日本に結構興味持ってんだなーと実感出来ます。

軍艦島(端島)- 見捨てられた地

Hacker Newsで上位に来ていたAbandoned Places In The World (見捨てられた地)を、何となくクリックして読み始めた(ざっくり眺めた)。いきなり紹介されていたのが、軍艦島こと端島。廃墟になった街が日本にある事に、ビックリしたのではなく、こんな小さな島の上に、巨大な街(アパート)を作った事に驚く。紹介文を読んでみると、1887から1974年にかけて、三菱によりここで石炭が掘られていたようだ。廃墟になっている建物は、炭鉱で働いていた人達の為のアパート。リンクに貼り付けられた写真を見るかぎりかなりの数の人がここで生活していたと思われる。 端島を地図でみると九州本土から結構距離がある。長崎から15KMくらいだそうです。約100年前に船で機材を運んで、こんな小さな島の上に街を作ってしまう、昔の人のパワーに驚かされる。

Flickrでの軍艦島の写真グループへのリンク => http://www.flickr.com/groups/gunkanjima/

Hashima island, Japan

Erlang, Delicious, and Yahoo!

僕はあまりErlangの事を正確には理解していないのであるが、友人からの情報では分散処理に適したすぐれた言語であると聞いている。

最近自分のブックマーク・サービスを自分で作っているので使わなくなってしまったが、Del.icio.usは多分世界で一番ユーザー数が多いソーシャル・ブックマークサービスである。ちょうど数ヶ月前に新しいバージョンをリリースしたばかりだ。数年前にYahoo!に買収され、現在ではYahoo!のサービスの一つとして運営されている。

Erlang is Delicious, CUFP slides
Developing Erlang At Yahoo (PDF)

上記のパブリックに公開された資料を読むまで知らなかったのであるが、新しいDel.icio.usにはErlangを使用しているようだ。Erlangはすぐれた言語であるが、利用者数という意味で比較的マイナーな言語である。しかし、Yahoo!のDel.icio.usチームはメジャーな言語であるかどうかに関わらず、適材適所に言語を選び、Erlangを選択した。その判断がすばらしい。Paul Grahamが、彼のスタートアップ(ViaWeb: Yahoo! Storeの前身)にLISPを選んだことにつうずるものがある気がした。この様な、チャレンジ精神を持ったYahoo!が好きである。

キャプションの重要性

先日、I Can Has Cheezburger?の、創業者の話を聞きに行って来た。I Can Has Cheezburger?は、下記のようなおもしろ猫写真共有サイトである。2007年1月に二人で始めて、今では1日あたらい8000の猫写真のポストがあるサイトに成長した。創業者二人の話は、どんなきっかけでこのサービスを始めたのか、アクセスが急に発生、サーバーの問題が発生してパニックになった、ウエブ2.0的な機能を実装したなど、どのようにサービスを成長させてきたのかを時系列にしたがって話してくれた。

話を聞きながら考えた事なのだが、I Can Has Cheezburger?が成功したのは、「写真の上に付けられているキャプションがおもしろいからなのでは?」と考える。おもしろい猫の写真はウエブ上にごろごろしているそうだ。多分、おもしろい猫の写真だけではユーザーは笑ってくれないであろう。笑ってくれるかもしれないが、リピーターにはなってくれないであろう。おもしろい猫の写真にさらにおもしろいキャプションが付いているから、ユーザーは笑うし、もっと見たいという気持ちになるのではないか?

I CAN HAS CHEEZBURGER?
more animals

lol – laughing out loud

Jason Fried – Things We’ve Learned at 37Signalsより

Jason Fried – Things We’ve Learned at 37Signals 今日読んだ中で一番のブログ。Jason FriedはBase CampやRuby On Railsで有名な37Signalsの共同創業者です。内容はタイトルの通り、彼が37Signalsの経営から学んだノウハウが書かれています。その中で一番気になった点を書きに引用します。

7. Focus on what doesn’t change – The technology and software business seems to obsess with what is in flux and changing. Always new stuff. New languages and frameworks. Focus on what doesn’t change and think about the things that matter today and will matter 10 years from now. “Speed is a really important thing for our products. 10 years from now people will still want speed. We could make a Facebook app or we could just make things faster – so we make things faster.” Reinvest in the things that don’t change. Competitors will chase the next big thing.

下手くそな訳ですがどうぞ

(訳) 7. 不変な物に注力しなさい- テクノロジーやソフトウエア・ビジネスは流動的で変化が激しいと思われている。いつも新しい物を追い求めている。新しい言語、新しいフレームワーク。新しい事を追い求めるのではなく、不変の物に注力したらどうだろうか?現在も問題であるが、10年後も問題であり続けるような事を解決するのはどうだろうか?”スピードは私たちのプロダクトにとって大変重要です。10年後も人々はより速いものを追い求めているだろう。今私達はFacebookのアプリを作ることも出来るし、スピードを改善する事もできる ー それで、私達はスピードを改善させる事を選んだ。”不変な事に再投資するべきだよ。競合相手は新しいものを追い求めていると思うけど。

この部分を読んでいて、この前GoogleがリリースしたChromeブラウザーで感じたスピードと繋がった。Googleがいつも追い求めている物の一つはスピードである。検索結果を返すスピード。検索の為のインデックスを更新するスピード。ウエブページを早く表示するスピード。ネットワークでの通信速度。その他の不変な物への注力としては、1)検索結果の質、2)gmailで見られるディスク容量、3)データのバックアップ、Googleファイルシステムによるレプリーケーションによりデーターのバックアップがいくつも作られている、4)多くの無料サービス、これはいつの時代も求められると思う。その他にも色々あると思うが。Googleは不変的な物へ注力する事によって人々を引きつけている。

Googleによって裏付けられた、Jasonの僕らへのアドバイス、次はこのアドバイスをどう生かすかだ。

Stanford Engineering Everywhere

ネットで見つけたお得な情報
Stanford Engineering Everywhere
スタンフォード大学のコンピューターサイエンス学科で10コースを無料で公開するそうです。
コースは下記の10コースです。きょうみのある方はどうぞ。
個人的には、Machine Learningのコースに興味があるので、時間を見つけて受講してみたいと思います。

Introduction to Computer Science
Artificial Intelligence
Linear Systems and Optimization