MICROSOFT EYES SEARCH GIANT IN PROPOSED TAKEOVER
今日、多くのサイトでマイクロソフトがヤフーに対し買収提案を行った事がニュースになっています。このニュースを読んで、今後ウエブの世界(ITの世界)がどう変わって行くのか気になっています。
多くの人が認めるように、マイクロソフトはデスクトップアプリケーション(OSを含む)の分野の勝者です。しかし、高機能化したウエブ・サービス、及びインターネット・ブラウザーにより、デスクトップアプリケーション及びOSの重要度が徐々に下がっています。現在ではウエブ・メールだけでなくウエブ・バージョンのオフィースソフトなどが無料で提供され、マイクロソフト・オフィースを利用しなくても良い環境が作られ始めています。。それがウインドウズVistaがウインドウズ最後のメジャー・リリースになるのではないかと言われてしまう理由です。今現在、マイクロソフトはウエブ分野での勝者ではありません。
そして、現在のIT業界での戦場は、デスクトップアプリケーションからウエブ・アプリケーションに移っています。ウエブアプリケーション分野での、現時点での勝者はグーグルです。2番手、3番手にヤフー、マイクロソフト。直接は競合していませんが、アマゾン、イーベイが業界のプレイヤーとして存在します。もし、今回の買収提案が成立すれば、今後、グーグル対マイクロソフト・ヤフー連合対その他の構図になります。
(*)5年前は、アマゾン、イーベイ、ヤフーがインターネット御三家と言われ。グーグルはそれに続く存在として注目を集めはじめていました。世の中の流れはかなり早いです。
この買収提案が成立すれば、業界の構図が大きく変わるのですが、それよりも興味を持った事は、マイクロソフトは、ヤフーを買収する事により、グーグルに対抗できるようになるのでしょうか?さらにはグーグルに勝ち、ウエブの分野でも勝者になれるのでしょうか?ただ、2番手と3番手がくっついても意味が無い気がします。そこからどれだけシナジー効果が生まれるのか?プラス、マイクロソフト・ヤフー連合から何か新しく・重要な物が生み出されなければ、勝者になる事は難しいと思います。新しいものをどっかから買ってくるのでも良いです。
タイトルは過激ですが、Paul Grahamのエッセイ1(日本語訳)、エッセイ2(日本語訳)には、ウエブの分野での、マイクロソフトの状況が上手く描かれています。参考にどうぞ。
個人的には、怪物企業のいない世の中になってほしいです。