最近、自分のブックマークの管理にdel.icio.usを利用しています。del.icio.usはタグを利用してブックマークを管理するサイトで、Tim O’Reillyの有名なWhat is Web 2.0の中で、Web2.0のサイトの例としても取り上げられています。タグ(’folksonomy’)を利用してブックマークを分類している点がWeb2.0の要素を満たしていると説明されています。ディレクトリ(フォルダー)を利用しての分類では、Web1.0と言われてしまいます。
自分がdel.icio.usを気に入っている理由としては、自分がブックマークしたリンクに、どれくらい多くの人が同様に興味を持っているのかを知る事ができる点です。
しかしタグを使って自分が過去に登録したブックマークを探すのは適していないように感じています。理由は、自分がPC上でのディレクトリー(フォルダー)による情報の分類に慣れすぎている事と、自分の中でタグのつけ方に一定のルールが無く、無造作にタグを付けてしまっている為、タグが分類ツールとしての価値を失っている事が原因であると思います。
検索を利用しても自分のブックマークを探せるのですが、文字を入力して検索しなければならないので、手間がかかるという気がして、ブックマーク検索機能はあまり利用していません。検索を使う程のブックマークが登録されている訳ではないので。
del.icio.usはソーシャル・ブックマークなので、ソーシャル・ブックマークとしてはすごく良いサイトなのです。しかし、個人のブックマークを管理するサイトとしては、タグを利用してのアプローチでは、使い易いサイトとは言えない気がします。(確信はありません。)
最近は、ファイルマネージャー(Explorer)のように、ディレクトリ(フォルダー)を利用したアプローチの方が、個人のブックマークを管理するのには適しているように思います。でも、これは単に、自分が梅田さんのウエブ進化論で言うところの”こちら側”(PC世代)の人間なのだからかも知れません。(あちら側にあこがれてはいますが、、、、)
こう考えるのは自分だけではないようです。->Return to Beneath the Valley of the Metadata
Web2.0の方が、Web1.0より響きはカッコいいのですが、便利さや正確さを考えた場合、Web1.0の方が適していると言うことも多々あるように思います。
タクソノミー 【taxonomy】
分類。分類法。分類学。フォークソノミー 【folksonomy】
〔folk(民衆)と taxonomy(分類法)の合成語〕 多数のネット-ユーザーが,ある URL に対して,思いのままのタグ(分類用の語句)を付記することによって実現する,ウェブ-ページの分類方法。ソーシャル-ブックマークで行われている分類方法。
複数のキーワードで何かの特徴を言い表す、という作業になれていないというのはあると思います。
僕らは物心ついてから、大分類→中分類→小分類、という還元的なものの見方を植えつけられてきました。
たとえば、生物の分類学では、樹形の系統図がメジャーですね。
一方で古典的なラテン語の学名はどちらかというとタグづけっぽくあるのかな、と思います。植物などでは「実がなる、葉が落ちる、枝が二股、種が黒い」という具合に見た目や性質から名づけられています。
らんらん,
コメントありがとう。
古くからあるディレクトリー(大分類→中分類→小分類)を利用した分類方法は、多くのケースにおいて機能していると思います。
でも、インターネットのように情報量が多いと機能しないケースが多々あり、その解決策としてタグによる分類方法が使われるようになってきたのだと思います。
ラテン語面白そうですね。
Hi thankks for sharing this