「ウェブ時代をゆく」を読んで

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)を読んで思った事。

私はCNET Japanの「梅田望夫・英語で読むITトレンド」フォーサイト・シリコンバレーからの手紙「My Life Between Silicon Valley and Japan」と読み続けている読者です。梅田さんの文章から多くの事を吸収できるので今日まで読み続けて来ました。今回の本の中で、新しいキー・ワード(「けもの道」など)は登場したのですが、特別新しいコンセプトは登場しなかったと考えています。僕の読み落としかも知れませんが。普段ブログにて発信されている内容を本と言う形にして再発信しているのだと思います。しかし本という形にしてこそ伝わる事もあるように感じます。本という形で再整理し再発信するという事は、ブログという形では伝わらなかった内容や人に対して情報を伝えるという意味において重要な事であると思います。

下記はこの本を読んだ事によって気付いた自分に付いてです。

1.ページ93の大組織で成功できる 要素のリストを読んで

僕は今日まで小組織の方が自分に合うのだと思って来た。実際過去10年の間、比較的小さな組織に属してし仕事を続けてきた。会社の規模としては10名から250名くらい。個人的な興味により今年の10月より1万5千人規模の会社で仕事をしている。そのタイミングでこのリストに出会った。そのリストの中でも(4)と(6)番に大組織への適正を感じた。

(4)「これが今から始まる新しいゲームだ」とルールを与えられたとき、そのルールの意味をすぐに習得してその世界で勝つことに邁進することに興味を覚える。

(6)「巨大」なものが粛々と動くことへの関与・貢献に達成感と充実感をを感じ、長時間長期の「組織へのコミットメント」をいとわず、それを支える持久的体力にすぐれる。

時々、自分自身で自分を変えられないと感ずるときがある。新しい事をしたいのに、古い事(今の知識)によりお金を稼いでいるので、新しい事が始められないなど。一部の大組織および、変化の早い小組織では、強制的に新しい事をしなければならず、結果として、新しい事をしたい個人にとって良い環境なのではないか。この文章を書いていて気付いたのだが、これは大組織に限らないなー。。。。。

現在の会社で気付いたのだが、自分はスケールの大きい物に魅力を感じるようだ。自分がそのスケールの大きいシステムのほんの一部にしか貢献できないのだとしても。

2.ページ101の「けもの道」に付いて

高速道路を降りて「けもの道」を歩くような生き方を梅田さんは本の中で提言しています。この章を読んだ時、自分が今日まで実践してきた、「Uniqueな人(人とは違う)になる」という自分のポリーシーと「けもの道」を歩く生き方というのは同じ事なのかな?と感じた。自分は日本の横並びの競争社会で、自分と同じ事をしている人が何百人、何千人、何万人いる社会(渋滞中高速道路)で頭角を現すのは無理だなと思い、Uniqueな人になれば競争がない。競争相手の少ないUniqueな人になろうと努力して来た。何が言いたいのかと言うと、梅田さんの本により、自分のライフスタイルが肯定された気になった。Unique・Uniqueと普段から叫んでいると否定される事も多々あるので。
(*)Uniqueと書いたのは日本語のユニークだと「面白い人」と言う意味にとられるかなと思った為

3.ページ230:文明のみの国アメリカ

本の中で触れている司馬遼太郎の「アメリカ素猫」の一説はなぜ自分がアメリカに住んでいるのかの答えなのかも。「文化がない」と言う事は、「心の持ち方に関する、ルールがない」。「心の持ち方に関する、ルールがない」という事は、「心が自由である」とう言う事なのでは。自分が大事だと考えている「自由」が「文化がない」事により作り出されている環境であるかもしれないと考えさせられた章であった。

以上が自分にとってのポイントです。

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