僕は、はてなが好きだし、嫌いでもある。はてなって会社は、僕にとって、理想的な会社であり、反理想的な会社でもある。
好きな点&理想的な点:外から見ていて、楽しそうにウエブ・サービスを開発し、さらにコミュニティー(はてな村)を作る事に成功し、かつ利益もちゃんと出している事。はてな(近藤社長)は、僕の夢を既に実現している。嫌いな点&反理想的な点:はてなのサービスは基本的にアメリカに既にあるウエブ・サービスの模倣である事。はてなダイアリーって、BloggerとかSixApartなどのブログ・サービスの模倣ですよえね?はてなダイアリーの特徴である、自動的にリンクを張る機能はTwikiからのコピーですよね?はてなブックマークってdel.icio.usの模倣ですよね?僕に独自の物を作り出せるかって言われたら、作れないので、これ以上はつこっみません。
嫌いな部分に付いて考えてみた。一般的に日本人(僕も含めて)はゼロから何か作りだすのは、苦手だが、既にあるものを改良するのは得意である。トヨタだって、ホンダだって車を発明したわけではないが、車の改良、車の生産方法の改良により、世界をリードする自動車メーカーである。キャノンだって、コピーをとる事を「ゼロックスする」というアメリカで、No1のマーケットシェアを誇っている。だから模倣するのは悪い事じゃない。成功のための手段である。今の日本のウエブサービスは、日本のマーケットで受けるように手をかけてローカライズする事で満足しているように見える。さらにもっと改良を加えて、はてブやはてなダイアリーを世界に逆輸出してほしい。
日本では外資系ソフトウエア会社、アメリカでは現地のソフトウエア会社で働いてきた自分としては、「日本発のソフトウエア(サービス)」という標語がいつか現実になってほしいと思っている。自分が知る限りで日本発のソフトウエアはRubyだけです。はてなには、京都に移っても日本だけでなく、世界を目指してがんばってほしい。
はてな京都移転に関して、ネガティブなコメントも多いようですが、はてなのアメリカでのチャレンジは、経験という面ではむだではないと思うし、アメリカからの撤退を速い段階(傷口が広がる前)で決定した事も良いと思う。大体、上場企業ではないのだから好きな事をやって良いと思う。これからも変な企業を貫いてほしい。
GOはてな!