10:試練は花への水である
今日読んでいて、考えさせられたエントリー
「自信のねえクソ原稿だったら最初から書くんじゃねえ、ばか野郎が。自信を持って書いた原稿なら、突っ返されたとき、この原稿のどこがいけないんだと食ってかかるくらいの気概がどうしてねえんだ、お前たちには。情けねえ、俺は情けねえ。ねえママ。水割り、おかわり」
といった感じでピッチがあがっていく。当然、メートルもあがっていく。
「悔しかったら言い返してこい。てめえの書いた原稿に自信があるなら掴みかかってこい、殴りかかってこいよ。俺は胸ぐらを掴んでくるようなイキのあるやつが好きなんだ、そういうやつの原稿しか信用しねえ」
「いいんですか、殴っちゃって」
「いいに決まってんだろう、ばか野郎。もっと喧嘩しろよ。ねえママ。水割り、まだ?」この酔っぱらい……、もとい、この大編集長の言うことにはとても大きな意味がある。と当時の私は考えた。
自信のある原稿を書け——、それは、自信のある仕事をしろということだ。
私も、自分の仕事に自信を持たなければ。こんな尖った感覚(気持ち)が、良いものを作るには必要だ。