ディレクトリと タグによる分類 (その2)

ディレクトリ(フォルダー)を利用した分類方法と、タグによる分類方法の違いに付いての考察

下記は個人で使う場合に付いて考えています。

大きな違いは次のように思います。ディレクトリーはコンテンツ(リンクなど)が登録される前に存在し、コンテンツを分類する人が意識してコンテンツをディレクトリーに格納しなければならない。タグは、登録されるコンテンツに付随して付けられ、分類者が好きなように好きなだけタグを付ける事が出来る。この違いから、ディレクトリーを用いた分類は比較的整理されていて、分類者に分かり易い、コンテンツを探しやすいシンプルな構造になっている。タグは分類者がコンテンツごとに好き勝手に付けられるので、タグにエラー・ノイズが混じりやすくなってしまう事。

タグによるエラー・ノイズに付いて:

  1. 例えば、Web2.0というタグを付ける際に、ある時は、”Web2.0″、またある時は、”ウエブ2.0”、またある時は、”ウエブ 2.0″と付けてしまい、この3つは”Web2.0″を示しているのに、ソフトウエアを解した際にまったく違った3つのタグとして認識されてしまう事。タグに一貫性がない。
  2. その他の例では、タグを付ける際に推敲を惰り、意味のないタグを付けてしまう事

これらのエラー・ノイズがあると、コンテンツを探し憎くなる欠点があるように思います。

ソーシャルネットワーク・ブックマークのように多数の人が多数の情報を分類するケースでは、上記の考察は当てはまらず、エラー・ノイズが無視できる程小さくなり、タグによる分類方法が良い効果を生み出しています。

ディレクトリ (Taxonomy) vs タグ(Folksonomy)

最近、自分のブックマークの管理にdel.icio.usを利用しています。del.icio.usはタグを利用してブックマークを管理するサイトで、Tim O’Reillyの有名なWhat is Web 2.0の中で、Web2.0のサイトの例としても取り上げられています。タグ(’folksonomy’)を利用してブックマークを分類している点がWeb2.0の要素を満たしていると説明されています。ディレクトリ(フォルダー)を利用しての分類では、Web1.0と言われてしまいます。

自分がdel.icio.usを気に入っている理由としては、自分がブックマークしたリンクに、どれくらい多くの人が同様に興味を持っているのかを知る事ができる点です。

しかしタグを使って自分が過去に登録したブックマークを探すのは適していないように感じています。理由は、自分がPC上でのディレクトリー(フォルダー)による情報の分類に慣れすぎている事と、自分の中でタグのつけ方に一定のルールが無く、無造作にタグを付けてしまっている為、タグが分類ツールとしての価値を失っている事が原因であると思います。

検索を利用しても自分のブックマークを探せるのですが、文字を入力して検索しなければならないので、手間がかかるという気がして、ブックマーク検索機能はあまり利用していません。検索を使う程のブックマークが登録されている訳ではないので。

del.icio.usはソーシャル・ブックマークなので、ソーシャル・ブックマークとしてはすごく良いサイトなのです。しかし、個人のブックマークを管理するサイトとしては、タグを利用してのアプローチでは、使い易いサイトとは言えない気がします。(確信はありません。)

最近は、ファイルマネージャー(Explorer)のように、ディレクトリ(フォルダー)を利用したアプローチの方が、個人のブックマークを管理するのには適しているように思います。でも、これは単に、自分が梅田さんのウエブ進化論で言うところの”こちら側”(PC世代)の人間なのだからかも知れません。(あちら側にあこがれてはいますが、、、、)

こう考えるのは自分だけではないようです。->Return to Beneath the Valley of the Metadata

Web2.0の方が、Web1.0より響きはカッコいいのですが、便利さや正確さを考えた場合、Web1.0の方が適していると言うことも多々あるように思います。

タクソノミー 【taxonomy】  
分類。分類法。分類学。

フォークソノミー 【folksonomy】 
〔folk(民衆)と taxonomy(分類法)の合成語〕 多数のネット-ユーザーが,ある URL に対して,思いのままのタグ(分類用の語句)を付記することによって実現する,ウェブ-ページの分類方法。ソーシャル-ブックマークで行われている分類方法。