モバイルとソーシャル・ネットワーク

Yahoo! Life! and Go 3.0 Announced at CES – is Yahoo! Back in ’08?

Yahoo!がモバイル・プラットフォームGo3.0をCESでアナウンスした。GoogleのAndroidに対抗してのものだと思うが、やっぱり今モバイル(携帯電話)が一番HOTな気がする。そしてYahoo!メールのソーシャル・ネットワーク・プラットフォーム化。GoogleもGmailをソーシャル・ネットワークのプラットフォームとして考えている。今年は去年に続き、モバイルとソーシャル・ネットワークが鍵となりそう。この二つが、今年あたりに、”Chasm (隙間)”を超えるのではないか?

Cashm – 新し物好きな人々と、良いものなら買う一般的な多くの人々の間にある隙間 - プロダクトがここを超えるのは大変。

体験はコモディティにしようがない

体験(experience)はコモディティ(commodity)にしようがない: 小飼 弾さんの記事、コモディティとならざるものより

現在多くの物がコモディティーとなり価格が暴落している。しかし、弾さんは体験はコモディティーとならないと記事の中で述べている。ニコニコ動画は体験を共有できるので日本で流行している動画サイトとなっている。弾さんの記事では体験からユーザー体験(User Experience)、中島悟さんの「おもてなし」とつながり、2008年は日本が誇る「おもてなし」の文化がキーワードになるであろうと予測している。

弾さんの体験の共有というキーワードから、僕が思いついたのは、はてなブックマークや、del.icio.usなどのソーシャルブックマーク。ソーシャルブックマークは、自分が気に入ったサイトをブックマークでき、さらにどれくらい多くの他の人もそのサイトを気に入っているという事を知ることが出来る。それはサイトを気に入ったという体験を共有していることになる。Diggなどのサイトもその部類かな?MixiやSNSではユーザーは自ら進んで体験を共有している。例えば、自分の妻はMixiグループで海外での子育て経験を共有している。体験の共有というキーワードからソーシャルウエブサイトというのが僕の頭の中に浮かんで来た。それは今生き残っているウエブサービスの特徴なのではないだろうか?それは数年前から続くキーワードなのではないか?「おもてなし」によってより良い「体験の共有」が出来るのではないか?適切な言葉が浮かばないが、2008年は今まで以上に、より(ディープな)ソーシャルなサイトが流行するのではないかなと想像します。

RSS Reader

ReadWriteWebの上記記事を読んでいて思った事。RSS Readerは僕が良く使うウエブサービスの一つである。RSS ReaderはGoogle Readerがマーケットの60%、Bloglinesが33%を握っている。残りの7%はその他。僕は現在Google Readerを使っている。Bloglinesも使ってみたが、今のところGoogle Readerの方が使い勝手が良い。
現在、個人的な理由で、検索以外はGoogle以外のツールを使おうと努力している。RSS Readerは何か一つウエブ・サービスを作ってみたい自分のプロジェクトにちょうど良いように思える。

テクノロジー + 何か(不満など) = 流行

ソーシャルメディアとしてのケータイ小説

これはTech Mom from Silicon Valley :「銃乱射事件」と「ケータイ小説」の間で紹介されていたエントリーです。日本で流行していると言うケータイ小説という単語に引かれて読み始めた。読んでみて分かったことだが、流行にはそれが流行る為のバックグラウンドが在るという事。現在のケータイ小説の流行は地方の閉塞感と携帯電話の発達が重なりあって生まれて来た流行である。地方は昔から地方であり、地方には閉塞感が昔からある。ぼくも、その閉塞感から逃げるために、静岡から東京へ行き。そして、アメリカ・ロサンゼルスへ渡った。そして仕事の都合上、アメリカの田舎、ニューハンプシャーへ移住。娯楽が全く無く、1年でギブアップ。そしてボストンへ移動した。ボストンも日本人にとっては田舎である。そして最近サンフランシスコ周辺の町に移動してきた。僕はたまたまラッキーで、何とか閉塞感から逃れる為に移住を繰り返して来た。しかし、閉塞感のある地方から移動できず、そこに留まっている人も沢山いる。その人たちが携帯電話+インターネットを閉塞感のはけ口として、閉塞感を共有する為に利用している。それがケータイ小説という流行になったようだ。テクノロジーだけでは流行は生み出されない。テクノロジーは「何か」と結びついて流行・ビジネスとなるのである。

テクノロジー: 携帯電話+インターネット

何か(不満など): 地方の閉塞感

流行: 携帯小説