読書:「やりたいことをやれ」を読んで

やりたいことをやれ 本田 宗一郎 (著)

先日サンフランシスコを散策していたら、娘が寝始めたので日本町にある紀伊国屋で面白い本がないか探していた。ぶらぶら本棚を眺めていたら、「やりたいこをやれ」というタイトルが目に入ってきた、著者は本田宗一郎。タイトルに惹かれて、立ち読みを始めた。十ページ程読んだところで、この本から、本田宗一郎から何か学び取りたい気持ちになって来た。この本の中に書かれている重要な事を覚えるまで毎日持ち歩こうかなとまで思う。今までに家の本棚に置いておきたい本には数多く出会ったが、読み終わっても毎日携帯していたい本には出会った事がなかった。

本の中に取り上げられていた本田宗一郎のエピソードの一つをを下記に

タイトル:便所に落ちた入れ歯 (p17)
あるとき外人のお客さんが来て二人で飲んだ。ぼくのほうが強くて、奴さん一人で寝ちゃって夜中に下呂吐いた。女中がそれを洗面器に受けて便所にこぼしちゃったんですね。翌朝、外人が入れ歯がないって大騒ぎ。さァ、困った。昔つくりの便所だから、誰かに入ってもらって取ればいい。しかし待てよ、いちばんいやなことをやってみせるのも必要だ。おれがやるべきだーーー。そこで裸になって入って、そおっと探ったら、カチッっと手に当たった。きれいに洗って消毒して、ぼくの口にあててみて、大丈夫、臭いもしないよと、もう一度洗って外人に渡してやった。みな目をむいて驚いていたけど、ぼくはそういうこと平気でやってみせるんだ。

昔のトイレは今のような水洗トイレではない、私の実家も、私が子供の頃は水洗トイレではなく、どんなに汚いかは分る。本田宗一郎の凄いところの1つは、だれ一人やりたがらない事を自分自身で行うところである。このエピソードは強烈だ。

なぜ本田宗一郎に惹かれるのか、それは彼が成功した「創業者」だからだ。彼の地元が静岡ということも若干あるかもしれない。

これから、日本が誇る創業者本田宗一郎、および、井深大の本をいろいろ読んでみようと考えている。

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