ハッカーになろう (How To Become A Hacker) by Eric Steven Raymondを、今日まで読んだ事がないことじたいに、自分にはハッカー適正がないのかも知れないが。
昔は、将来のキャリア・パスとして、エンジニアリング・マネジャーになりたいとか、ソフトウエア・アーキテクトになりたいとか、思い描いていたのだが、ポール・グラハムの本とかエッセーを読み始めた頃から、「ハッカーです」って名乗れたら、良いなんて思い出した。かなり子供っぽい願望ですが。(注)コンピューターを使って悪い事(情報を盗んだり、書き換えたりする)をする人達は正式にはクラッカーと呼ばれ、ハッカーとは区別されます。
本題に戻ります。昨日、上記のHow To Become A Hackerを読んだ。そのエッセイの内容は、「どうしたらハッカーなれるのか」
まずは心構え
III. ハッカー的心構え
- この世界は解決を待っている魅力的な問題でいっぱいだ
- 同じ問題を二度解くような無駄はいやだ
- 退屈と単純作業は悪
- 自由は善
- 心構えは技能の代用にはならない
心構えの部分に関しては、そんなに問題ないかな。
次に腕(技術)
IV. 基本的なハッキング技術
- プログラミングを身につけること。
- オープンソース UNIX 類のひとつを入手し、使いかたと動かしかたをおぼえること。
- World Wide Web を使う方法を学び、HTML を書きなさい。
- まともに英語ができないならば、身につけなさい。
Ericは、プログラミング言語に関して、Python,Java,C/C++,Perl,Lispの5つの言語を身に付ける事を進めているので、この辺りは努力が必要。真のハッカーを名乗るにはやっぱりLisp読めたり・書けないとダメかな?ポール・グラハムもYahoo!Shoppingの前進である、ViaWebをLispで作ったし。英語に関しても、昔よりはましだが、努力が必要。技術に関してもなんとかなりそう。
V. ハッカー文化での地位
- オープンソース・ソフトウェアを書く
- フリーソフトウェアのテストやデバッグを手伝う
- 有益な情報を公開する
- インフラが機能し続けるように手伝う
- ハッカー文化そのものへの貢献
オープンソースは使うけど、全く貢献できてない。ギブ・アンド・テイクじゃなくて、自分はテイクばっかりだ。何とかしないと。
根本的に僕はハッカー向きじゃないなっと思えたのが次の項目
VII. ハッカースタイルの要点(多くのハッカーは以下のようなことをやっていますし、それがハッキングの真髄に本質的に通じるものがあると感じています。)
- SF を読むこと。SF 大会に参加すること(ハッカーやハッカーの卵たちに出会ういい方法です)。
- 禅や武道を学ぶこと(その精神面は深いところでハッカー精神と共通しています。)
- 音楽を分析的に聞く耳を鍛えること。一風変わった音楽がわかるようになること。なにか楽器を上手に演奏したり、歌が歌えるようになること。
- だじゃれや言葉あそびへの理解を深めること。
- 母語できちんと文が書けるようになること(わたしが知っている最高の連中を含め、ハッカーの驚くほど多くは物書きとしても有能です)
まず、SFは殆ど読んだ事がない、正直に言うとあまり興味を持っていない。シリコン・バレーにいるハッカー、ギークのようにStar Warsにそれほど思い入れもないし。禅とか武道もあまり興味をもてない。ソフトウエア関連の人には楽器が出来る人が多いのだが、僕は昔から音痴でリズム感がなく、音楽はダメダメ。この部分に関してはコンプレックスあり。最後に僕には文才がまったくない。この項目を読んだら、僕にはハッカーとしての基本的な資質が全く無いような気がしてきた。
ハッカーとしての資質はなくても、今後もがんばってHackerを目指して行きたい。
音楽は僕も音感もリズム感もなくて音痴ですが、下手だから楽しめない、というわけではないと思います。僕もテクノやハウスは楽しんで聞いてますよ。(たとえるなら、料理が下手な人でも、料理を味わうことは可能である、ということです。料理が上手でないと料理が楽しめないとしたら、なんともつまらない人生ですよね)音楽の中でもミニマルテクノは一風変わった音楽だと思います。
BBCのラジオはRealPlayerさえあればどこでも聞けます。ここでためしにいろんな音楽を聞いてみてはどうでしょうか。
http://www.bbc.co.uk/radio1/essentialmix/
Essential Mixは(僕的に)あまりはずれが無いですよ。
ちなみに、僕の場合は”退屈と単純作業が好き”だから、ハッカー向きではないです。
Ericさんは良い事かいてますね。ハッカーは高潔であれ、とか、2chで名無しで煽るような下品な事はしない、とか。僕は、板倉さんから良い刺激をもらっています。
らんらんさんへ、コメントありがとうございます。
Ericも、まずは耳を鍛えろと書いているのでそこから始めます。
Develop an analytical ear for music. Learn to appreciate peculiar kinds of music. Learn to play some musical instrument well, or how to sing.
全員が全員ではないのだけれど、CoolなHackerは音楽のセンスがあるようなのです。