Founder At Work (5) Software Arts

起業の秘訣: ユーザーの声に耳を傾けろ

今回は、5章で紹介されている、Software ArtsのファウンダーDan Bricklinに付いて。

Software Artsと言う会社の名前は有名ではないが、そのプロダクトVisiCalcで有名です。VisiCalcはAppleⅡの上で動作する世界で最初のパーソナルコンピューター向け表計算ソフトです。ViscalcはPC向けソフトで初めて成功したプロダクトではないでしょうか?

今回はこのVisiCalcがどうしてLotus 1-2-3によって取って代わられたかに焦点を当てたいと思います。VisicalcはAppleⅡ向けのソフトとして成功していたのですが、当時、Software Artsの人々は、ユーザーから望まれているソフトウエアの機能を知りながら、VisiCalcに実装しませんでした。例えば、経理などに使われるのに、$サインを扱えないとか、カンマ”,”を入力できないなどです。カンマはUSドルを表記するときに3桁づつ区切るために使用します。グラフを描く機能もVisiCalcにはなく、VisiPlotという別のソフトを利用する必要がありました。そのような機能を持たない為に、当時一部のカスタマーは購入を見合わせていました。その後、高機能なLotus1-2-3がIBMのPCと共に登場し、VisiCalcから市場を奪っていきます。当時Software Artsは販売会社ともめていたと言う事もありましたが、開発資金も十分あったので、機能の追加はやろうと思えば実行できたと思います。

更なる成功を目指すために、Software Arts及びVisiCalcはカスタマーの方を向いて、ビジネスをする必要があったのではないでしょうか?

(*)上記の内容は、6章のMitchell Kapor(Lotus Developmentの共同設立者)の話の中から引用した部分があり全てが5章に記載されていた訳ではありません。次回は、私も働いた事があるLotus DevelopmentのMitchell Kaporの話です。この辺りの章は自分が現在住んでいるアメリカ東海岸の会社の話が中心です。

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